自分を攻略していく記録

自分がやりたいことを達成するには何をすればいいのか、その攻略していく過程をつらつらと

ベトナム・ホーチミンで一ヶ月過ごしてきた(技術的なことを中心にメモ)

今年の頭からシンガポールのスタートアップに関わっており、ビザが降りるまでリモートワークすることになっていたが、ビザが長引いたりといろいろあり、5月にそこを抜け、最終的に友人のスタートアップにがっつりコミットすることにした。

そのスタートアップが、ベトナムホーチミンの開発会社とパートナーシップを結んでおり、代表(コーディングもめっちゃできる)と自分がホーチミンの開発会社に来て、一ヶ月がっつり開発に集中することになった。端的に言うと、1ヶ月間ホーチミンに出張してた感じ。

昨年もホーチミンに行ったが今回はもっと長期だった。

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開発会社の様子

実際に行くまでは、日本のシステム開発会社のように結構大変そうなイメージを持っていたが、まるで真反対の実態だった。9時18時の勤務体系なのだが、9時に来る人は少なく、10時くらいまでにまばらに来る感じ。ただ、きっかり18時には帰っており仕事をのびのび行っているように映った。お昼休憩も比較的長く(1時間半)、電気も切ってまったりしたり、昼寝をするのが一般的なようだった。

今回は、一緒に3人のエンジニアとコミュニケーションを取っていたが、東京のソフトウェアエンジニアと比べても技術力の違いをそこまで感じなかった。0からサービスを構築する状態だったので設計やマイクロサービスの構成についての議論から始まったが、割とスムーズに進んだし、何より新しい技術に対して勉強熱心なのが伝わってきた。もしかしたらその開発会社が精鋭ぞろいなだけかもしれないが、日本に比べたら技術力は劣っているだろうと無意識に思っていた自分に気づいて反省

彼らは英語はペラペラなわけでもなく時々コミュニケーションに時間がかかることもあったが、英語の勉強会を会社内で週2で行っていたし、週末もご飯に誘ってくれたりと、なるべく英語でコミュニケーションを取ろうしてるのが伝わってきた。ベトナム訛りは慣れてないので難しく感じたが。。性格も比較的日本人に近いところがあり、シャイっぽいところがあるが仲良くなるとすごく話をしてくれた。ただ、反省点としては、経験豊富だけど英語が苦手なシニアエンジニアと経験は浅いけど英語ができるジュニアエンジニアがいた時に、技術的には劣っているが言語の問題で後者が主導権を握ってしまっていた問題があったこと。放置プレーと言うよりは若干無駄絡みするくらいコミュニケーションしないと変な方向に向かってしまいかねないことを痛感した。

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社内の英会話の授業の様子

他にも機械学習の勉強会や、エンジニアリングの設計の勉強会を各自で積極的に開催していた。機械学習を担当していた女性の方は、ベトナムの大学でコンピュータサイエンスを学んだ後、機械学習の分野でノルウェー修士・イギリスで博士課程まで済ませている。当時、日本の大学院の内定ももらっていたが、その時の奨学金の条件が「卒業後日本で3年以上勤務すること」だったらしく、行ったこともない国なのにそんなことを行く前から決めつけられない、という理由でヨーロッパに行くことにしたのだとか。

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機械学習の勉強会

以下の写真はデザインパターンの勉強会の様子。勉強会を開いている人は、ZaloというベトナムのLINE的な会社で働いていたシニアエンジニア。普段はReact Nativeでアプリを作っているよう。

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デザインパターンの勉強会

お酒は大好きなようで、チームでの飲み会に参加したがとにかく乾杯が多かった。

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会社の飲み会の様子

エンジニアの相場観

ベトナムのオフショアの単価は上がっているように聞いていたが、まだまだエンジニア個人の技術力に対する人件費は安いように感じた。設計やテスト、DevOpsも一通りできる若手のバックエンドエンジニアで時給1000円くらい。

今回の開発は、初期のフェーズということもあり、ユニットテストもとりあえず多少書いてあればいいかな程度に思っていたのだが、1人のベトナム人のエンジニアは、かなり丁寧にユニットテストまで書いていた。「ここだけエラーが起こす方法がわからなくてテストうまく書けなくて、、、」と言われたがそれ以外ほぼ全部テストを書いておりそのカバレッジの広さにビックリした。言われたことに対して忠実に実行する能力の高さを実感した。むしろ、早く他の部分とのつなぎ込みをしたいから早くしてよ、と言ってもテストが。。みたいな感じだった。中国のスタートアップにいるエンジニアと話した時は、テストよりデプロイファーストでしょみたいな温度感だったので対照的に映った。

彼はベトナムの大学でコンピュータサイエンスを学び、組み込み系をメインに研究したそう。仕事ではGoでサーバー、JavaScript(Angular、React)でフロントエンド、DevOpsも一通りやっている。それで時給ベースでおよそ10ドルくらい。ちなみに25歳。東京でフリーランスで仕事を受ける場合、時給5000円はもらってもおかしくないレベルだと思う。でも現地では、10ドルでもまだまともな方らしく、最初の会社では、できるエンジニアもできないエンジニアも同じ給料で、月300ドルだったのだとか。月収3万円ちょい。

街の雰囲気とか

若い人がとにかく多い

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バックパッカーストリートの様子

市内を歩いてて一番感じることが、とにかく街行く人が若い、ということ。若い人が多いこともあって、飲食店も非常に多い。これは、中国の深センでも同じ印象を受けた。しかも、若い人がただ多いだけではなく、野心がある人(特に女性)が多いようにも感じた。カフェかパン屋を経営したいと言う現地の女性がいて、話を聞いていると、そういう風に思っている女性が多いのはホーチミンでは割と普通のことなんだとか。日本と違って、お店を出すことのハードルが非常に低く、人通りのある道路に面している家は大体1階がお店になっている。ベトナムの開発会社で一緒のチームでやっていた元Lazadaのエンジニアは、奥さんが始めたECのスモールビジネスが軌道に乗り出して、そっちの手伝いをするから、と言って会社を辞めたのも驚き。

カフェも多く、街全体がまったりしている

東京に比べて、現地の人がまったりしているようにも感じた。ベトナムの他のエリアから来たベトナム人で「ホーチミンはせかせかしている人が多くて馴染めない」と言う人もいたが、東京や他の大都市に比べると圧倒的にまったりしていると思う。都心はバイクや車が多すぎて、基本時速20km/h台だからそもそも移動速度もゆっくり。

ベトナムコーヒーがあるくらいコーヒーが盛んで、カフェが非常に多い。今回はホーチミンの1区と呼ばれるエリアで生活していたが、そこは東京の渋谷・表参道エリアよりもカフェが多い気がする。平日の日中からカフェでまったりしている人も非常に多い。WiFiとコンセントがついたカフェが大半で、リモートワークしている人には快適な街だと思う。

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カフェの様子

物価は東京の3分の1程度

物価は日本より3倍ほど安く、ローカルなところにランチに行くと200~300円程度で済んだ。ただ、オシャレなバーに行くとビール一杯1000円近くところもあり安いところと高いところのギャップが大きい。

チェーンではないご飯どころに行くと、メニューに書いてある値段にシールが貼ってあって値段が上書きされているケースもしばしば見かけた。日本では物価が上がるのではなくサイズ自体が小さくなる傾向があるが、ホーチミンでは物価が右肩上がりなのが伝わってきた。

町並み

イメージする東南アジアっぽい光景が広がっているが、新しく開発が進んでいるエリアに行くとシンガポールのような町並みが広がっていた。Landmark81という東南アジアで一番高い(453m)と言われるタワーがあるエリアは高層マンションがたくさん建っていた。

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新しい住宅エリアの様子

まとめ

とりとめもなくなってしまったが、ざっくりまとめると以下のような感じ。

  • まだまだ技術レベルに対して人件費が安い
  • 勉強にすごく熱心。技術に限らず英語も
  • 働き方の自由さを大切にしている
  • 若い人が多く、給料・物価も右肩上がりで国自体の勢いが強い